▶Team:名古屋親切隊

開発プロジェクト進捗日誌


「技術とアイデアのマッチングピッチ」をうけて

1.企画背景

 今年の3月に中部産業連盟主催未来展2015ワークショップ「具現化ソン」というイベントがあった。

フィールドリサーチからニーズを考え、課題を解決するためのアイデアを出し、プロトタイプまで作ってプレゼンする、というワークショップを4日間で行った。そ

の際に生まれたアイデアが、「名古屋親切隊」というものである。

その後実際にアイデアを具現化させ、実証実験や商品化に結びつけようという段階になった。

そのプロジェクトを運営するのが一般社団法人「未来マトリクス」である。

新たにメンバーを募集し、3月の具現化ソンで出たアイデアを実現させるためのプロジェクトチームを編成した。

この、新たなプロジェクトチームで練ったアイデアを発表したのが6月13日の「技術とアイデアのマッチングピッチ」である。

 

2.現在のアイデアの問題点

 私たちは6月13日に「えきいんくん」というアイデアを発表した。

そこでピッチに参加した企業の方から得られた意見から出た主な問題点は以下の5つである。

 

①どのように困っているか具体的なケースの洗い出しが必要

②①をどのようにカメラで検知するのか

③困った人が自ら困っていると発信する仕組みはないのか

④カメラでは困っているかどうかが分からない人(難聴者など)を助けることはできないのか

⑤困っていることを示すだけで人は本当に助けるのか

 

3.問題点を踏まえて

私たちは、6月13日のマッチングピッチで「えきいんくん」というアイデアを発表した。そのアイデアの価値は、「困っている人に声をかけるきっかけを作ること」であり、声をかけたくても中々声がかけられない人を対象としたものであった。しかし、以下に挙げる三つの理由から、困っている人を対象とするアイデアに変えた。

一つ目に、声をかけたくても中々声がかけられない人があまり多くないからである。マッチングピッチにて、「中々声がかけられない場面があまり想像できない」や、「困っている人が自分から声をかけるものではだめなのか」といった意見を数多くもらった。このように、声をかけたくても中々声がかけられない、ということに対して十分な共感が得られなかった。

二つ目に、困っている人に向けたアイデアを発表した時に多くの共感を得られたからである。3月に行った「具現化ソン」では、通行人が困った時に、さりげなく助けてあげるようなシステムを考えた。そのアイデアを発表した時には多くの方が賛同してくれた印象があった。また、5月16日に行った、未来マトリクス事業説明会においても同様の発表をしたが、そこでも多くの方が賛同してくれた意見を頂いた。

三つ目に、困っている人に向けたアイデアでも、声を中々かけられない人がいる、という問題点を解決できるからである。詳細は4.アイデア内容を参照。

  よって、チームメンバーで話し合い、未来展「具現化ソン」で生まれた「名古屋親切隊」のアイデアに戻ることにした。

 

4.「名古屋親切隊」のアイデアが生まれた経緯

私たちが栄の地下街にリサーチに行った際に、多くの困っている人を見つけた。その中には、周りの人に助けてもらおうとしている人も多かったが、結局声がかけられずにいた。このように、地下で困っている人や困っているときに遠慮して声がかけられない人が多いことが分かった。

この課題を考えたときに、困った時にさりげなく気づいてくれる、ということに非常に価値を感じた。そして、これを満たすようなアイデアを考えた。

 

5.アイデア内容

ボランティアを募集して、「親切隊」を組織する。彼らを地下の困っている人が多そうなところに人を配置する。

そして、通行人の困っている人を見つけたときに、彼らが声をかけに行く。我々はこのアイデアを「親切隊」と名付けた。

このアイデアには、以下の三つのものが必要である。ここに、貴社の力をお借りしたいところである。

一つ目は、親切隊の隊員が困っている人を助けるための道具である。

例えば、12番出口が見つからない人がいても、隊員が12番出口の場所を知らないと意味がない。

このように、隊員を補助するものが必要なので、タブレット等の情報端末を持たせる必要がある。

その端末に出口やトイレなどの地下街の詳細の場所が分かる地図情報を載せるなど、外国人観光客にも対応できるよう、英語対応の機能が必要である。

二つ目は、誰が親切隊の隊員なのかわかるようなものがほしい。

例えば、親切隊の隊員が、胸に親切隊のロゴの入ったバッチをつける、などということを考えている。(下図バッチのイメージ図)

 

三つ目は、親切隊の活動を周りの人に周知できるようなものである。

親切隊の様子を周りに知らせることで、周りの人に影響を与えるのである。普段、人助けができないような人でも、他人が人助けをしているところを見ることで、次に困った人を見たときに一歩踏み出す勇気をもらうのである。

これが、1.はじめにの、「困っている人に向けたアイデアでも、声を中々かけられない人がいるという問題点を解決できる」というところに対応する。また、親切隊が、活動している様子を周りに見せることで隊員のモチベーションが上がる。

具体的なデバイスとしては、「ありがとうメーター」というものを考えている。

隊員が困っている人を助けて、その人から「ありがとう」と言われたときに、それをカウントする機械である。

「ありがとう」といわれるたびにメーターに蓄積され、どんどんとたまっていくのである。

この「ありがとうメーター」はディスプレイ型で壁に掲示しておいて周りの人に見せる、というものを想定している。

このように周りの人に見せることで、親切隊がリアルタイムで活動している様子を見ることができる。

ここで、iPhoneのSiriの機能のように、「ありがとう」という音声を認識する技術が必要になる。

 

6.「名古屋親切隊」の問題点

 5.で述べたアイデアの問題点は以下の2つである。

①親切隊のふりをして通行人に声を掛ける怪しい人がでてくるのではないか

②外国人にもきちんと対応のできるものがよい

 

7.最後に

「名古屋親切隊」の活動を周りの人に見てもらうことで、周りの人の意識を少しずつ変えていくことができるかもしれない。

それによって、最終的には親切隊がいなくても周りの人が気づき合い、支え合える社会になればよいと思う。そして、名古屋を世界一親切な町にすることが、私たちの最終目標である。

この私たちの活動はそれぞれのメンバーが自発的に集まり、有志で活動しているものである。

よって、社会の皆に親切を広めたいという、誰にも負けない思いを持っているつもりである。

 

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